令和5年度共同研究の募集(第2回)について

 東北大学サイバーサイエンスセンターでは、研究者のより良いスーパーコンピューティング環境の構築及びその研究活動の推進、また、学際大規模情報基盤共同利用・共同研究拠点(JHPCN)活動の一環として、スーパーコンピューティングに関する令和5年度共同研究を下記の要領で募集します。
 第2回募集は、サブシステムAOBA-Sを主に利用する課題を対象とし、研究期間は10月からの半年間です。
<新システム「AOBA-S」>

令和5年度課題採択結果(第2回)

令和5年度共同研究専門部会で審査の結果、以下の5件が採択されました。

【A】若手・女性研究者支援課題

No. 申請者 所属 研究課題
A-6 笹本 大空 東北大学
大学院薬学研究科
有機超塩基触媒を基盤とする反応の機構解明
A-7 小川 秦一郎 大阪公立大学
大学院工学研究科
直交格子積み上げ法を用いた航空宇宙用エンジン内部流れ場の大規模数値解析手法の開発
A-8 北嶋 直弥 東北大学
学際科学フロンティア研究所
宇宙初期における位相欠陥の形成と進化の数値解析

【B】萌芽型課題

No. 申請者 所属 研究課題
B-4 今井 正幸 東北大学
理学研究科物理学専攻
3次元フェーズフィールド法によるがんオルガノイドの形態形成
B-5 落合 成行

佐々木 大輔
東海大学
工学部機械システム工学科
大阪公立大学
大学院工学研究科
直交格子法による移動境界問題の大規模数値シミュレーションの高度化と工学への応用

募集要項

1.共同研究の対象
本共同研究では、下記のとおり、[A]若手・女性研究者支援課題、[B]萌芽型課題、[C]一般課題を対象とします。利用者は、スーパーコンピュータAOBAで処理するプログラムのベクトル化や並列化に関する研究を本センターと共同で行います。
ただし、同一研究課題(内容)による申請は3年を限度とします。また、同一研究課題(内容)で他の拠点に応募している場合には、当該拠点の資源を使用する理由など研究計画の違いを説明してください。

[A] 若手・女性研究者支援課題
・申請者(課題代表者)が、若手研究者(令和5年4月1日時点で40歳未満、性別は問わない)
 あるいは、女性研究者(年齢は問わない)であり、高速・大規模な計算を必要とする課題

[B] 萌芽型課題
・現在所有しているプログラムの高速化・大規模化を新規に計画している課題
・将来、HPCIシステム利用課題やJHPCN利用課題につながることが期待される萌芽的な課題

[C] 一般課題
・大量の大規模計算を必要とする課題
・スーパーコンピュータAOBAによる計算を必要とする課題

2.応募者の資格
本センター大規模科学計算システムの利用有資格者

3.共同研究の要件
(1) 研究期間は令和5年10月から令和6年3月末日までの間とします。
(2) プログラムのベクトル化や並列化の研究を、本センターのスタッフと共同で行います。
(3) 共同研究を行うためにプログラムコード等を本センターに提供していただきます。
(4) 共同研究の研究成果、あるいは研究成果であるプログラムにより得られた結果を論文等で公表する  際、共同研究をふまえて本センターの貢献を明記してください(例えば、共著者、謝辞等)。
(5) 年度末に共同研究実績報告書(所定の様式)を提出していただきます。この報告書にも本センターの貢献を必ず明記してください。
(6) 共同研究終了から1年以内に本センター大規模科学計算システム広報誌SENACに共同研究の成果を投稿していただきます。この記事には、プログラムのベクトル化や並列化などの具体的な内容と効果、及び、本センターとの共同した取組みを記述していただく必要があります。
(7) 研究成果を学会等へ報告した場合は、その別刷等を本センターに提出してください。
(8) 課題[A]および[B]の採択課題の中からJHPCN萌芽型共同研究課題が採択されます。JHPCN萌芽型共同研究課題の採択者には、JHPCN主催のシンポジウムでの発表等を依頼する場合があります。
(9) 原則、翌年度以降のHPCIシステム利用課題またはJHPCN利用課題に応募してください。
(10) 計算機システムは共有利用のため、利用状況によってはリクエストの実行待ちが発生します。待ち時間等も考慮し、計画的にご利用ください。

4.助成内容等
(1) 課題[A]および[B]は、演算負担経費(全額)の2/3を本センターが負担します。
(2) 課題[C]は、20万円を超えた分の演算負担経費の2/3を本センターが負担します。
(3) 本センターの負担金額の上限は、課題[A][B][C]ともに500万円とします。
(4) 助成対象は共有利用による演算負担経費とし、占有利用は助成対象外とします。

5.応募期間
令和5年8月21日(月)~令和5年9月15日(金)

6.審査方法等
申請された課題は、共同研究専門部会において本制度の趣旨に適合しているか否かを審査します。課題[A][B][C]あわせて5件程度を選考し、10月上旬に結果の公表を行う予定です。なお、課題[B]に申請しても課題[C]で採択される場合があります。その場合は課題[C]の助成内容が適用されます。
また、課題[A]および[B]については、共同研究専門部会及びJHPCN審査委員会で審査の上、JHPCN萌芽型共同研究課題に採択します。

7.応募方法
応募される方は、共同研究申請書に必要事項を記入して電子メールでお申し込みください。最新版の申請書「令和5年度共同研究申請書」をご利用くださいますようお願いいたします。

(共同研究申請書)
  本センターのウェブサイト( https://www.ss.cc.tohoku.ac.jp/
→ 利用案内
→ 各種申請用紙
→ 共同研究申請書「令和5年度共同研究申請書」

(送り先)E-mail: joint_research@cc.tohoku.ac.jp

8.問い合わせ先
共同研究支援係
TEL : (022)795-6252
E-mail: joint_research@cc.tohoku.ac.jp

(スパーコンピューティング研究部,共同研究支援係.共同利用支援係)