クラウドサービスAOBA-Cの運用開始について(1)

サイバーサイエンスセンターはスーパーコンピュータAOBAと連携した新しいサービス「クラウドサービスAOBA-C」の運用を、令和4年10月3日から開始します。(令和5年7月31日 運用終了予定)

クラウドサービスAOBA-Cは、NECデータセンターに設置した理論演算性能2.3PFLOPSのSX-Aurora TSUBASAを計算リソースとして提供するものです。国立情報学研究所のSINET6を経由し、スーパーコンピュータAOBAを2倍以上の性能に増強します。AOBAのサービス内容や利用方法は従来どおりに、これまで実現不可能だった大規模な演算向けに使い勝手のよい計算サービス環境を提供します。

今回はクラウドサービスAOBA-Cについて、システム構成および利用申請と利用負担金についてご紹介いたします。

スーパーコンピュータAOBAシステム構成図

〇 クラウドサービスAOBA-C(増強システム)

・SX-Aurora TSUBASA(日本電気株式会社)
  システム構成  : 106ベクトルホスト(VH)+ 848ベクトルエンジン(VE)
  総合演算性能  : 2.39 PFLOPS(DP)
  総主記憶容量  : 66.25 TB
  総メモリバンド幅: 1.34 PB/s
・ノード性能
  モデル名称   : B302-8(1VH+8VE)
  演算性能    : 2.96 TFLOPS + 19.6 TFLOPS (DP)
  主記憶容量   : 256 GB + 384 GB
  ノード間接続  : InfiniBand(HDR 200Gbps×2)
・プログラム開発環境: NEC Software Development Kit for Vector Engine
            (Fortran, C/C++, Numeric Library Collection, 
                     PROGINF/FTRACE)
            NEC MPI
・ストレージシステム: 実効容量1PB

スーパーコンピュータAOBAのクラウドサービスとの連携 (SENAC Vol.55 No.3)

(共同研究支援係,共同利用支援係)