JHPCN大規模データ・大容量ネットワーク利用課題例

研究者が専有して利用可能な,オンデマンドL2VPN接続環境からなるデータの分散共有環境を提供します.これにより,日本全国・世界各地に分散配置されている様々なセンサー等で収集される大規模観測データを安全・安心に共有し,かつ必要な大規模データ解析が可能になります.高性能計算システムを用いた高速リアルタイム分散解析,超大規模データの分散共有のためのストレージ・ネットワーク基盤を提供し,このような情報基盤を積極的に活用する研究課題を募集します.

利用可能資源

ハードウェア資源

  • 大規模ストレージ (1課題あたり最大500TB程度)
  • スーパーコンピュータAOBA(サブシステムAOBA-A, AOBA-B)
  • 学内外(SINET5)オンデマンドL2VPN接続環境

ソフトウェア資源

【OS】Cent OS

【利用可能言語】

  AOBA-A: Fortran, C, C++

  AOBA-B: Fortran, C, C++, Ruby, Python, java等

【アプリケーションソフトウェア】

センターが用意する基本ソフト, 利用者が開発したソフトの他に,必要に応じて利用者が求めるオープンソース等のソフトウェアの導入支援も行う

利用形態

高性能計算システム(AOBA-A, AOBA-B)

  • ネットワーク経由でsshを利用した計算ノードへログインが可能
  • ネットワーク経由でscp / sftpを利用したノードへのファイル転送が可能

ネットワーク

  • SINET5に L2VPNを構築可能

ストレージ

  • SINET5 L2VPN経由にてNFSを利用したリモートマウントが可能

本拠点の資源利用と共同研究に関する問い合わせ先

 joint_research[at]cc.tohoku.ac.jp

想定される研究課題例の詳細

  • 全国に設置・観測されている観測データ(地震,噴火などの災害観測データ等)の安全安心なリアルタイム分散共有技術とそのリアルタイム高速処理技術に関する研究
  • 災害に強いネットワーク協調型分散ストレージに関する研究
  • AI技術(Machine Learning/Deep Learning 等)を活用した超大規模データの解析技術に関する研究
  • センサネットワーク,エッジネットワークとの連携による効果的な広域データ収集技術に関する研究
  • 観測データのロスレス収集,ネットワーク品質保証技術の研究
  • 大規模データの分散共有可視化技術に関する研究